東京で最も古いと言われている不動産屋、明治38(1905)年創業の小寺商店。汽車の無い時代、出身地の金沢から歩いて山を越え、名古屋まで出て、名古屋からまた歩いて東海道を下り東京まで来たという創業者。旅館に就職し、そこに見える泊り客に「次に来るまでに家を一軒探しておいてくれ」と頼まれたのが不動産業を始めるきっかけになったとか。
現在の児玉社長で四代目となるが、泰明小学校のPTA会長を務めた先代の小寺邦忠さんも先々代も銀座生まれの銀座育ち。 創業から百年、地元・銀座に密着した不動産屋として、戦争・大震災・大きな区画整理とかに関わりながら、銀座の移り変わりを見続けて来ている。
この7月上旬、大きな神棚の祀られていた木造の店舗がビルへと建て替えられ完成する。