現状に安定することなく、 新たな一歩を
銀座15番街会長 樋口淳一
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本日はお忙しい中、当会の創立50周年祝賀会にお越しいただきまして、御礼申し上げます。
当会の発足は、各店の商品や信条をタウン誌『銀座15番街』を通して、皆様にお伝えしていく、というところから始まります。
その思いは本日ここにお見えの第四代志賀直邦会長、第五代鄭東耀会長始め、歴代会長の並々ならぬ熱意によって築かれてきたものだと感謝しております。
昭和から平成へと時代も変遷し、加盟店の中には二代目・三代目と世代交代をしている方もいらっしゃいます。しかし、当会発足の志は伝承されております。
今、銀座は世界各国からのお客様をお迎えしておりますし、2020年にはオリンピック・パラリンピックがこの東京で開催されます。
創立50周年という大きな節目を迎え、これからも皆様への感謝の気持ちを忘れずに、世代を越えて銀座の発展に寄与して参りたいと思います。皆様には、ますますのご鞭撻を賜りたいと思います。
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街も心が大事
中央区長 矢田美英 氏
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銀座15番街創立50周年、誠におめでとうございます。
銀座を代表する錚々たる皆様がお祝いにお見えになっていらっしゃる事からも、銀座15番街の皆様の銀座での役割が判って参りますね。
樋口会長からも<街の文化の50年を伝えてきた>とお話しがありましたが、街の歴史を伝える貴重な会ともなっているわけです。
また、日頃から、皆様には区制全般にもご協力をいただき、大変感謝申し上げる次第です。
現在、銀座地区も数寄屋橋を始め、魅力的で素晴らしい街が着々と作られております。
街はどんどんどんどん変化していきます。日本を代表する世界に誇る銀座が出来上がりつつあります。これからは以前にも増して、外来者も見えるでしょう。
私は、常日頃から銀座は、『安心・安全・楽しめる街』と申し上げております。しかし、街作りは建造物だけではなく、先ほど<銀座15番街は本物を伝えていく>と話されましたようなその思いが大事なのではないでしょうか。
こういった街作り、大勢の方に喜んで頂けるためには、心が大事と私は思っております。
皆さんと手を携え、この地域、並びに銀座15番街がますますご発展なさることを祈念するものです。
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ダイヤモンドと蟻の教え
銀座百店会理事長 渡邊明治 氏
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銀座15番街創立50周年、心からお祝い申しあげます。
創立当時のご主人達の発足の理念〈世界の銀座の一員として、家業の違いは関わりなく各々の店の息吹を持って、天職を全うする〉というものに改めて感動致しました。
私も昭和41年頃は本業であります『壹番館』にて働いておりま2した。昭和39年の東京オリンピック後の反動と言いますか、はしゃぎ過ぎたと言いますか、41年・42年は私ども商人にとっては商いに苦しんだ時代でした。
そのような時に、「銀座15番街」を結成なさった歴代の会長・会員の皆様の見識に心から敬意を持っております。
私が現在理事長を務めております『銀座百店会』は、昭和29(1954)年の発足です。当時、渋谷・新宿・池袋と大きなショッピングモールが次々と作られている時で、私どもも大変な緊張感を持って、会を発足させ、『銀座百点』誌を発行致しました。
「本物のダイヤモンドはいくら小さくても永遠に輝き続ける」「病気で病んでいる象よりも、黙々と働き続ける蟻になりたい」という教えを銀座15番街の皆様から学び、今日に至っているのであります。多くの先代、先先代に心から御礼申し上げたい。
銀座は、外国の資本も入り、大きなショッピングモールも出来ています。しかしながら、銀座15番街から教わりました「気働き」が加われば、ますます発展していくことでしょう。
先ほどのダイヤモンド・蟻の教えを、銀座中の専門店に噛みしめていただき緊張感を持って参りたいと思います。
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